日本の大学生、迷い。

私は将来何をするんだろう。

 

私は今、何をしているんだろう。

 

そんな疑問が浮かんでくる。

 

高校生の時は、大学生になったら絶対に留学して、英語が話せるようになって、視野を広げて、自分のやりたいことを見つけようって思ってた。

留学すれば、自分の中で何かが変わると信じてた。

将来何をしたいのかがわからなくて、大学選びにはとても困ったけれど、自分の可能性を広げておくためにも、偏差値の高い大学を目指そうと思って、自分の可能性を広げるためだと思って必死に受験勉強をしてきた。

偏差値の高い国公立に行けば、留学の際にかかる費用も抑えられるから、留学に行きやすくなる。そう思って必死に勉強した。

 

去年の今頃、無事に一橋大学に合格した。本当に嬉しかった。

 

あれから1年。

 

私の全てのモチベーションで、私が疑いもなく期待を寄せていた「留学」の二文字が消え去った。

 

留学すれば、何かが変わるはず。

留学すれば、新しい何かが得られるはず。

留学すれば、私は「何者か」になれるはず。

 

 

 

 

 

日本の大学生は、海外の大学生と比べて驚くほど勉強しないということが、最近よく言われている。この真偽は別として、確かに私の周りにいる大学生の中で、勉強するために大学に来た、という人は少ないように思える。

もちろん日本にいても、自分の知的好奇心の赴くまま、勉強をすることも可能である。

そうやって、自分を見つけたいし何かを得たいと私も思う。

けれど、それを選択しない自分がいる。

 

そりゃあ、大学生だから恋愛したいし、遊びたいし、旅行もしたい。サークルで友達をつくって、何か新しいことに挑戦したい。

そうしたらお金が必要だからバイトをしないといけない。恋人がほしいなら、やっぱりおしゃれしなくちゃ。美容院にいったり、流行りの服をかったり、コスメを勝ってメイクを研究したり。これにもかなりお金がかかるなあ。

おしゃれな服を買ったら、それを着て遊びに行きたいな!!・・・・・

 

遊び、バイト、サークル、バイト、遊び、バイト・・・・。

 

結局、俗にいう「日本の勉強しない大学生」になってしまったのだ。

 

 

 

 

 

でもこんな大学生も、毎日思っているのだ。

「こんなんでいいのだろうか」

と。

留学の代わりにオンライン留学という選択肢。そんなの意味あるのかな。

国内旅行したいけど、それさえもコロナで難しい。

サークルに入って友達はつくったけど、オンラインではなかなか仲良くなれない。もっと仲良くなるためにも、会って遊んで、仲を深めたい。

学校の授業は、オンライン。来年から対面になるらしいけど、先輩とのつながりも薄いのでよくわからなくて不安だ。

インターンシップ、やったほうがいいんだろうな。申し込もう、でも今のサークルとバイトの掛け持ち状態じゃ到底無理だから、何かをやめないと。

 

 

勝手に自分を忙しくして、忙しく忙しくしてつくった人脈は、本当に大切なものなのかもわからない。

忙しくして入ったサークル活動は、本気になれるほど打ち込めていないのにもかかわらず、微妙に私生活を束縛する。

 

 

そんなこんなで大学1年の春休みが終わろうとしている。

 

日本では3年から就職活動を始めるのが定石なので、実質、自由な大学生活はあと1年、と言われるところだ。

 

 

私はこの1年をどう過ごそうか。

 

 

コロナ禍だから、気づけたこと。それは、自分にとって価値あるものとそうでないものを選別しなければならないということ。

自分と向き合って、単独行動と集団行動のバランスをとりながら、計画的に物事をすすめないと、いつの間にか自分のつくったしがらみにはまっていくということ。

「留学」というものに、自分が寄せていた期待の大きさ。

そこに私が求めていたものはなんだったのだろうか。

 

 

 

 

日本の大学生は、このままではいけない。

大学入試改革が進んでいるのも、こういった意識があるからだろう。

それでも、今までの学生はまだぎりぎり、今までの過ごし方でなんとかなってきた。

でもそこに訪れたコロナ禍。「留学」という逃げ道を奪われた。

そんな自分の世代は、「日本の大学生」の転換期にいるのかもしれない。

私たちはこのまま、残酷に二分化されるのかもしれない。

 

 

なんてことを考えた今日だった。